ランラン
先生は嫌いみたいだけど、いつからかランランが好きだ。
気難しい顔でピアノに向かう巨匠たち、あの空気は好きじゃない。
本来そうあるべきなのかな。
でも、人生のほとんどを電子ピアノで過ごして、小さい頃はゲーム音楽とかJ-POPとか弾いたりフランクにピアノと戯れてきた私には、なかなか馴染めない空気感。
だから、初めてランランの音楽を聴いたときトキメキだった。
うわぁぁぁ、なんだこの人ーーー❗⬅失礼
楽しく弾いていいじゃないか❗
サーカスみたいな世界。
元気になれる、笑顔になれる、そんなピアノを私も弾けるようになりたいな。
ランランが好きすぎる私。
先生はルプーのリサイタルへ連れていってくれて、『体は動かさない』『大げさに歌わない』などなど、色々と教えてくれて、確かにこの世のものとは思えない素敵な音だったけど、それでもランランが好きだ。
バイトかけもち貧乏生活、練習棟に朝から並び、世の中の音大生のイメージとかけ離れた生活しか出来ない自分には、神様のようなピアニストです。